Pythonは汎用のプログラミング言語なので様々なことができるのですが、多くの優れた科学技術用のモジュールが無料で提供されているため、科学技術研究の道具として大変優れたプログラミング言語です。また他のプログラミング言語に比べて習得が容易であるところも魅力です。
これから科学技術系の研究者を目指す方が、これから一つだけプログラミング言語を学ぶとしたら間違いなくPythonが一番のおすすめです。
このブログでは基本的に科学技術研究に必要な知識に的を絞り、本当の基礎からPythonの利用方法をまとめて行こうと思っています。最初の数回は、科学技術研究系のモジュールを操作するのに必要な、Pythonの一般的な知識をまとめます。
このブログでは、当面、iPythonシェルの上で作業を行うことを仮定してます。(開発環境に関する知識もおいおいまとめようと思います。)
iPython環境を整えたら、プログラミング学習ではお馴染みの「Hello, world!」を表示してPythonが動いていることを確認してみましょう。(以下のPythonコードの表示では、>>>の行が入力部分、それ以外はiPythonシェルから返ってくる結果を示しています。)
>>> print "Hello, world!"
Hello, world!
うまく表示されたでしょうか? Hello, world!がうまく表示されたら、以下の入力例に従ってもう少しiPythonで遊んでみましょう。
>>> a = 3
>>> b = 2 * a
>>> type(b)
int
>>> print b
6
>>> a * b
18
>>> b = 'hello'
>>> type(b)
str
>>> b + b
'hellohello'
>>> 2 * b
'hellohello'
どうでしょうか、例の通りの答えが返ってきたでしょうか。次回からしばらくの間、Pythonの基本的な「型」について説明してゆきます。